米地裁 プレステ販売中止命令

米連邦地裁、プレステ販売中止命じる ソニー側は控訴へ


コントローラーの振動機能に関する特許侵害で
PS及びPS2の米国での販売差し止めと約9070万ドル(約96億円)の
損害賠償を命じる判決が下されたそうだ。
ソニーは控訴し、すぐさま販売できなくなるワケではないのだが。


コントローラーの振動機能なんてどのゲーム機にもある機能なのに
何故PSだけ?って思う人も居るかもしれない。
なんでも裁判を起こすアメリカだから、とか
店で出されたコーヒーが熱かったから火傷をしたと訴えた人が
裁判で勝つような国の事だから、とか
PSシリーズは一番売れているゲーム機だから狙い撃ちにした、
なんて思う人も居るかもしれませんね。


でも今回の特許侵害の訴えは極めて正当な訴えであるみたいですよ。


今回何故PSだけが対象になっているかというと
任天堂はちゃんとライセンス契約を結んでいるから。
MSもソニーと共に訴えられましたが、既に賠償金を支払い和解済み。
ちなみに提訴されたのは2002年の2月なので
裁判は結構長い間続いていた事になります。
ソニーだけが特許の侵害を認めようとはしなかったって事ですね。


競合メーカーはきちんとした対応を取っているワケですし
ソニーは控訴したところで判決がくつがえる事はないでしょう。
控訴は販売差し止め命令を保留させるのが目的であって
その間に和解に持っていくしかないと思います。


ただ今までに販売したPS、PS2の台数に関しても
ライセンス料が発生する事になります。
和解といってもなまじ販売台数が多いだけに
ソニー側は相当な額を支払う羽目になるのは
避けられそうにないですね。
早々にライセンス契約をきちんと結んだ競合メーカーに比べ
見通しが甘かったと言わざるを得ないのでは?



経営陣のほぼ総入れ替えを断行しなければならないほど
窮地に陥りつつあるソニーに大きな逆風でしょう。
本業であったはずのAV家電を差し置いて
主力製品となっているPSシリーズですからね。
しかも日本よりもはるかに市場規模の大きいアメリカで、ですし。


近いうちにPS3の発表もあると思うんですが
その発表会に記者として質問できる機会があるならば
私はこう質問したい。
「コントローラーの振動機能は搭載してるんですか?」、と。
勿論、搭載していると思いますがね(笑)。


そうなるとPS、PS2だけでなくPS3も販売差し止めを喰らう羽目に
なるんじゃないですか?


アナログコントローラ(DUALSHOCK 2)